「多世界」のうちのひとつをお裾分け(げんじぶアルバム感想考察etc.)
(タイトル、5-7-5になってた)(無意識)
あけましておめでとうございます。ねこです。
さて、本日1月13日に、
原因は自分にある。 1st ALUBUM 『多世界解釈』
発売されました!!!!
めでたい…ファン待望のアルバムですね…マジで去年の春くらいからずっと待ってたよ私は…!!!
デビューからの名曲の数々が収録されているこの1枚。シングルとして既にリリースされた曲も今回のアルバムで初めて全貌が明らかになった曲も、全部まとめて感想やこじらせ解説(背景の考察など)を記します。
長くなりますがお付き合いいただけると嬉しいです。
0.多世界解釈というアルバムについて、そしてこの記事を書くにあたって
タイトルの「多世界解釈」とは、そもそも量子力学の用語だそうです。平たく言うとパラレルワールドのような事らしいですがそれとも微妙に違うらしく、一応解説は読んでみたのですがゴリゴリの文系なので1ミリも理解できませんでした。気になる方は是非ググってください。そしてもし理解できたら私にもわかる言葉で説明してください()
…さて、気を取り直してげんじぶのアルバムの話に戻りましょう。
デビューから現在までのCDシングル2曲、配信シングル3曲、先行配信2曲を含む全10曲(初回限定盤のみボーナストラック収録で11曲)のアルバム。「これを聴けばげんじぶの半分は理解できる!」と言いたくなるような、1stアルバムにして実質ベストとも言えそうなラインナップです。
ただ、アルバムタイトルの通り(?)聴く人それぞれにその人だけの世界があり、その世界のぶんだけこのアルバム、そしてげんじぶの解釈も存在している……ので、私がこのアルバムに「げんじぶの半分が詰まっている」というのも所詮私個人の解釈に過ぎないんですね。深いな。(深いか???)
このアルバムの醍醐味のひとつはこの「多世界」のうちのひとつの「世界」を聴いた人がそれぞれ作って、それを他の人とシェアしあう事なのかなという気がしております。なので、この記事はわたしの「世界」を文章として残すことでわたしが一層理解を深めるため、そしてシェアすることで誰かの「世界」を広げることに繋がればという思いで書きました。
1.柘榴
最初はアルバム初出のこの曲。いきなりリード曲がぶち込まれる。
タイトルは「ざくろ」と読みます。ザクロの漢字表記には他にも「石榴(この表記がメジャーな気がする)」や「若榴」があるようです。綺麗な花と少しグロテスクな見た目の果実が特徴的な植物ですね。
曲中でも「一十百10000000の種子」というフレーズが出てきますが、ザクロの果実のつぶつぶには一つずつにしっかり種子が入ってるらしいです。(このフレーズ、どうして千万じゃなくて10000000って繋がってるんだろう…10000000って何の数字ですか…?)
さて、ザクロの話をもう少しだけさせてほしいのですが…花言葉は「優美」(花)「愚かしさ」(実)など。世界各地で子孫繁栄の象徴とされるほか、日本の一部地域では凶事を招くとして忌み嫌われる場合もあります。ザクロの果実の味は人肉のそれに近い、なんて伝説も…。また、冥王ハデスにさらわれた女神ペルセポネが冥界で6つのザクロを食べたことで1年の半分を冥界で過ごす事になった、というギリシア神話も有名です。キリスト教絵画ではキリストの受難を示すモチーフとして使われる事もあるそう。
このようになかなか正の意味から負の意味まで色々な意味を持つ果実をタイトルに冠した楽曲なんですね。そもそも見慣れない漢字の文字列がいかにもげんじぶらしいなという印象です。
ってかこれだけ調べてもいまいちどうしてタイトルが柘榴なのかわからん…
歌詞の中身的にはネット社会の孤独って雰囲気が凄いのだけど。「別れ際こそほんとに美しい人」ってフレーズから考えると案外「優美」って花言葉がかかってるのかもね(個人の見解なので他の仮説あったら教えてほしいマジで)。
曲はお洒落でトリッキーな雰囲気ですね。げんじぶらしさをしっかり出しつつ新しい香りがちゃんとするの凄いなぁ!!久下さんだいすき…100回嘔吐さんもだいすき…
しっっっかしこの曲で始まってからIn The Nudeまでノンストップで畳みかけられる曲順なの本当にヤバイなぁ。
そして本日、MVも公開されましたね。
バキバキに踊るげんじぶ大好き人間としてはこの余計な物を省いて魅せてきた感じが本当に嬉しかったし、こんなに飾りの無い映像でも見た人を夢中にさせてしまう7人の成長を感じました。だってスタジオじゃなくて全編外での撮影で、歌詞も出てないのよ???素材の良さが生きるって言葉は良い素材にしか使えない訳で。うーーーんファン歴1年ちょいの私が言うのもアレですが大人になったね!!!!
あと、要人くんの衣装の形最高すぎません?動くたびに違う見え方になってすごく綺麗。全員これ着て踊ってほしい(暴論)
2.嗜好に関する世論調査
2ndシングル表題曲。
2020年1月1日にMVが公開されて年始から心乱されたのを覚えています。
白と黒のバック、スタジオと街の景色、グレーとメンバーカラーをもとにした柄の衣装、などなど色々なところに「2択」が見られますね。まぁげんじぶは全カット格好いいので到底2択のどちらかを選ぶなんて無理なのですが()
さて、世論調査といえばNHKの内閣支持率調査などがパッと浮かびますね。そもそも「世論」という言葉、「よろん」とも「せろん」とも読むことができます(ここでは「よろん」です)。さっきの柘榴と逆のパターンですね 笑、そんな曖昧な言葉も「2択」というテーマにちょうど合っていると思います。
曲はめまぐるしくボーカルが移り変わるハイスピードなピアノロックナンバー(カラオケで歌うと途中で息切れします)。『原因は~』で打ち出した「げんじぶらしさ」を裏付けるような曲だなと感じます。「〇×ですか~」の辺りなどに見られるキャッチーな振付もいかにもげんじぶ。
リリースから1年ほど経ちますがこれからも歌っていくにつれてどんどん彼らに馴染んでいく曲だと思います。
3.嘘から始まる自称系
配信シングル第1弾。
MV解禁数日前に突然意味深な画像がTwitterに投稿されて心を乱され以下略。
MVの概要欄や映像内に仕込まれていたモールス信号のギミックも印象的でしたね。最初に気付いた人は天才だと思う。
正直タイトルや歌詞の詳しい意味はよくわかっていないのですが、この回りくどさがボカロなどのサブカル系曲(?)の醍醐味ですよね。「勝ち」と「価値」、「自称」と「事象」といった同音異義語や韻踏みなどの言葉遊びが随所にみられるので、聴きなれた方でも一回歌詞を見ながら聴いてみるとまた違った発見があると思います。
それから、個人的には今まで配信のみだったのでスマホで聴いていたのですが、今回CDの形になったことでしっかりスピーカーで聴けるようになったのが嬉しいです。この曲に限った話ではないのですがげんじぶの曲って結構色々な音が使われているので再生機器変わると意外な発見があったりするんですよね。スピーカー持ってない!って方でもイヤホンで聴くのとスマホのスピーカーで聴くのでかなり印象変わるのでぜひ試してみてください。
それから、この曲はダンスが格好いい。仮想げんじぶ空間で初めて見た時にめちゃくちゃ感動したのでBlu-rayに収録してもらえて嬉しかったです。
こうして書いてみるとこの曲は色々な角度からの発見があって、まさに色々な解釈が可能な曲なんだなぁと感じました。また新たな発見。
4.In the Nude
アルバムからの先行配信第1弾曲。
『嘘から~』のダンス初披露と同じ時にこの曲も初解禁だったことを考えると、あのライブは本当におばけでしたね。
4曲と言わず全部映像化してくれてよかったんですよ??(この曲はしっかり収録されています)
さて、この曲の歌詞を手掛けたのは人気歌い手ラッパーのnqrseさん(FAKE MOTIONのラップ詞もこの方ですね)。初見の時は雰囲気とかパフォーマンスのせいで大人っぽい曲だな~と思ったのですが、歌詞だけ見てみると意外とチャーミングで可愛い。女の子を翻弄するテクニックと垣間見える愛嬌が素敵な難航不落の男の子って感じ(マジでげんじぶじゃん)(本当にこの解釈で合ってるのかな)。今の時期のげんじぶにぴったりの曲だなと思います。まぁ、あと5年もすれば色気駄々洩れ曲になってるかもなので覚悟して待ちましょう…。
ところでわたしは英語力が無いので(さっき「ゴリゴリの文系」って言ってなかった?)、タイトルの意味がいまいちわからないです。「In the」は「~の中に」ってことで「Nude」は「裸」とか「飾りの無い(ありのまま)」って意味ですよね…?流石に「裸で××しようぜ!(表現が下品)」では無いと思うんじゃが…これだけ駆け引きっぽい歌詞で「ありのままで」的な意味も違う気がするし…
教えて賢いひと。
あとわたしいつもこの曲「いんぬ」とかいうIQ低すぎる呼び方してるんですけど、他にいい呼び方ないですか…??
5.スノウダンス
前曲いんぬに続く先行配信第2弾曲。
今年(2021年)のげんじぶはこの曲の配信と共にスタートでしたね。アルバム情報解禁時にこのタイトルを見た時は曲順の流れとタイトルの雰囲気的に可愛い系の箸休め曲だと思いました。全然違ったわ。ただ、中盤でガラッと雰囲気を変えて後半へと繋げていく重要な立ち位置の曲ではありますね。
この曲は今をときめく人気ユニット、YOASOBIのコンポーザー(作曲家)でありボカロPのAyaseさん提供曲です。Ayaseさんといえば最近はHey! Say! JUMPやLiSAとUruのコラボなどに楽曲提供していましたが、まさかげんじぶにも提供してくださるとは…(震え)
Hey! Say! JUMP – 千夜一夜 [Promotion Video (Short Ver.) ] - YouTube
LiSA×Uru - 再会 (produced by Ayase) / THE FIRST TAKE - YouTube
スノウダンスはバックで鳴る電子音にYOASOBIの風味を感じてドキドキします。げんじぶの曲としては少しゆっくりめ(ミドルテンポっていうのかしら)のテンポや変化の少ないメロディーから淡々と雪が積もっていくような印象を受ける気がして上手いな、、、と思いました。でもバックの音に変化と厚みがあるから決して退屈にはならないんですよね…1サビのところで音がふわっと広がる部分、上手く表現できないのですがカメラワークが寄りから引きの画に変わるような感じがして大好きです。
また、7人の歌声がじっくり楽しめる楽曲でもあると思います。個人的には推しである要人くんがサビの1オクターブ下ハモリ以外でがっつり見せ場を作っていたのが印象的でした。成長を感じるよ……
MVは解釈が広がりそうなアニメですが私は難しい事がわからないのでぜひ解釈を考えた方がいらっしゃったら教えてください。
ラストシーンが千と千尋のクライマックスみたいだなぁ😊
6.夢に唄えば
アルバム初出曲。
さっきがダンスで今度は唄ってなんとなく繋がっている気がしますね。
タイトルは恐らくミュージカル映画「雨に唄えば」から来ていると思われます。このタイトルに覚えが無くても同名の主題歌は聴いたことがある方は多いのでは。雨の中でタップダンスを踊るシーンがめちゃくちゃ有名です。
Singin' in the Rain (雨に唄えば , Singin' in the Rain Theme song) - YouTube
曲調は前曲と打って変わって明るくハッピーですね。絶対こういう曲ミュージカルで聴いたことある…1曲目か2曲目か最後にめっちゃ大勢で歌うの…(ここでめちゃくちゃミュージカル観たくなって号泣するオタク)。何かのインタビューで要人が「ラ・ラ・ランド」のイメージって言ってたので恐らくこういう事だろうなという曲(劇中の1、2曲めですね)を貼っておきます…この映画わたしスクリーンで3回見たくらいには大好きなので全人類見て欲しいです、賛否分かれるラストだけど()
Another Day of Sun - La La Land Opening Scene - YouTube
La La Land (2016) - Someone in the Crowd Scene (2/11) | Movieclips - YouTube
さて、歌詞に目を向けてみると案外字面がいつものげんじぶに近い雰囲気で安心します。ニューヨークに関連する単語が次から次へと出てきますね、キリが無いので全部は解説しませんけどその中から2つ取り上げます。
まずは「Strawberry Fields Forever」、これはビートルズの楽曲のタイトルですね。華やかな曲ではないですが独特の空気感が素敵な人気の高い楽曲です。
ビートルズはイギリス出身で、この曲はジョン・レノンの家の近所にあったストロベリー・フィールドという孤児院に関する曲です。おや…?ニューヨークはいずこへ…?と思いましたが、セントラルパーク内にジョンを記念して作られた記念碑がこの曲にちなんでストロベリー・フィールズと名付けられているそうです。へぇ~。ちなみにコラボカフェの要人くんのメニュー「ストロベリーアイスフォーエバー」もここから取られてますね、かわいいかよ…(盲目)
もうひとつは上のフレーズの直後に登場する「Westside」。ミュージカルの聖地ブロードウェイが通っているこのエリア、言わずと知れた大名作ミュージカル「ウエストサイド物語」の舞台としても知られています。
West Side Story (5/10) Movie CLIP - Tonight (1961) HD - YouTube
ウエストサイド物語といえば現代版ロミオとジュリエットとも言われる悲劇ですが…ん…?ロミオとジュリエットって…まさか…(考えすぎか?)
(ほぼ曲の事しゃべってない、中の人がミュージカル好きすぎるあまり暴走しましたごめんなさい)
7.シェイクスピアに学ぶ恋愛定理
配信シングル第2弾曲。シェイクスピア2部作(?)の1曲め。通称スピ恋。
爽やかな中にもげんじぶを感じられる素敵なラブソングですね。『嘘から~』の時と同様、最初は意味深な画像に心乱さ以下略。
シェイクスピアといえば四大悲劇(オセロ、リア王、ハムレット、マクベス)やロミオとジュリエットなど悲劇のイメージが強いですが、初期や中期は史劇(歴史をもとにした劇)や喜劇の方が得意だったようです(この辺は私もそこまで詳しくないのでこれ以上はググってください)。シェイクスピアはとにかく人間観察が上手く、そこから生まれる心理描写が見事な作家です。となると、タイトルとしては「シェイクスピアが詳しく描写してくれているのを参考に恋愛の極意を考えるぞ~!(言い方)」って意味なのかな。
歌詞にシェイクスピア要素が多いのがこの曲の特徴ですね。「To be or not to be, that is the question.」は言わずと知れたハムレットの名台詞「生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ。(訳には諸説あり)」です。他にも「ステージ」「表現者」「劇場」といった劇に関する言葉や「お気に召すまま(シェイクスピアの喜劇のタイトル)」などのキーワードが散りばめられています。
これはたぶんキーワード全部探したらそれだけでブログ1本書ける。
他にもリリックビデオに数字の暗号が仕込まれていたりと本当に芸が細かい曲ですね。
MVはお洒落な洋館風のセットがとても素敵でしたね…額縁の演出も最高でした。
もっと可愛い映像になるかと思ったらお洒落路線だったのは、やっぱりシェイクスピアに寄せてヨーロッパ風にしたかったのかしら?
8.幽かな夜の夢
配信第3弾、シェイクスピア2部作の2曲め。
タイトルは恐らくシェイクスピアの喜劇「真夏の夜の夢(夏の夜の夢とも言う)」から来ています。この喜劇を基にしたメンデルスゾーン作曲の劇音楽も有名ですね。結婚式といえばこの曲…!って言いたくなる結婚行進曲もそのうちのひとつです。
メンデルスゾーン/「夏の夜の夢」結婚行進曲 - YouTube
「幽かな(かすかな)」という漢字は少し読みづらいですがちょっと前に「幽かな彼女」ってドラマやってたので私は読めました(ちょっと前とか思ってたのに調べたら8年くらい前だった、雅哉くらいの若い子は知らないかもしれん)。
さて、この曲はスピ恋の続編(?)という位置づけらしいですが…
“前作「シェイクスピアに学ぶ恋愛定理」で確信した恋の始まり、けれど届かない思いは「幽かな夜の夢」となって儚くはぜて、ひとつの恋物語はエピローグへと向かう。”
(エムオンミュージックの記事より抜粋)
…って、はぁ!?!?!?
ってなったのは私だけじゃないはず。
いやいやスピ恋あんなにハッピーだったのに届かないん?そんな事ある?正直今もよく理解できていないのですが、まぁこの曲も完全な失恋ソングという訳ではなくどちらかといえばしっかり明るい曲なので、ただ夏のほとぼりが冷めた、くらいの感覚なのかもしれません。back numberの『高嶺の花子さん』でも「夏の魔物」とか「夏の魔法的なもの」っていうフレーズが出てきて、どうやらそいつらは人の恋路に良い意味でも悪い意味でもちょっかいをかける奴ららしいので。
back number - 高嶺の花子さん - YouTube
恐らくこれもそういう事でしょう。そう考えると「夏の」の部分が「幽かな」に変わっているのも納得いくかも。夏の熱が幽かに消えていく…的な。へー、さすが細かいなぁ(本当に全部計算されてるのかは知らない)。
曲はなんかHoney Worksに似てるなって思っちゃいます。めっちゃ好きだけど。個人的に一番似てる気がする曲貼っときますね。
CHiCO with HoneyWorks 『アイのシナリオ』 - YouTube
9.原因は自分にある。
キターーーーー!!!!!!!!
言わずと知れた1stシングル曲。
Sexy Zoneの『Sexy Zone』とか羞恥心の『羞恥心』みたいな事ですよね、デビューシングルがセルフタイトル曲って…(この選曲ももしやジェネギャ生み出しかねない?)(久しぶりに見たら懐かしすぎて泣いたので静かにリンク貼っておきます)
SexyZone HEY!HEY!HEY!初登場 「SexyZone 」 - YouTube
さて、げんじぶの話に戻りますね(すみません)。
と言っても今更この曲についてとやかく言うのも野暮な気がするんですよね…。とにかくMVが全員めちゃくちゃ盛れててやばい。
原因は自分にある。「原因は自分にある。」Music Video
コメ欄で「カレーラーメンハンバーグ刺身定食か?」って言ってた人いたけどほんまそれ。私はカレーラーメンハンバーグ刺身定食を推しています(真顔)。
振付がなかなかキャッチーで綺麗に魅せるのが難しいのだけど、確実にレベルアップしてきている事を感じます。スターダストチャンネルでは、3カ月に1回くらいのペースで「定点観測」と称したこの曲のダンスプラクティス動画がアップされているのでぜひ見て欲しい。
スターダストチャンネルMOVIE (stardust-ch.jp)
これからもずっと彼らの名刺曲として愛されていくのでしょうね…。
ところで、こんなにインパクト大の名刺曲を最後の方に持ってくる勇気凄くない?ってかあんなに前半にヤバイの詰め込んでたのにそれでもこの曲を残しておけるって…これがげんじぶ制作チームのヤバさ。マジで推せる。
10.ネバーエンドロール
本編最後を飾るのはアルバム初出曲。
タイトルはネバーエンドとエンドロールを組み合わせた言葉ですかね。まさに最後の曲にぴったりだと思います。
楽曲提供は100回嘔吐さん。今までにもジュトゥブ・時速3kmという神曲をげんじぶに提供してくださっている安心と信頼のクリエイターさんです。
曲はポップで明るいのにどこか寂しい感じ…この表現が適切かわからないのですが、ずとまよの面影を感じました。いや本当に今までのげんじぶの曲の中でもトップクラスで好きな曲調です…特にイントロが好きすぎて初めて聴いたときは取り乱しかけました笑
さて、そんな事を言った後でこんな事を言うのもどうかと思うのですが、正直この曲はまだまだ未完成だと思いました。ちょっと言い方がアレかもだけどそこも含めてのネバーエンド…?という気にさえなる。(ここで不快に感じたらこの項目は読み飛ばして欲しい)。曲がね、とにかく難しいんだわ。まぁげんじぶの曲って元からスピード早いし難しいんだけど。この曲はメロディーがトリッキーなのに加えていつものげんじぶ(怒涛の前半戦みたいなアレね)とは違った雰囲気があるから表現の面でもいつもの武器が使えない。だからどうしても声とか歌い方の未熟さが浮き彫りになってしまっているなと感じました。インタビューでも難しかったってメンバーが言ってるの見て、まぁそうなるよな…という思いです。
ただ、だからといってこの曲を彼らに歌わせるべきじゃなかったとかは思わなくて、むしろこれからの可能性が無限に広がっている事を改めて見れた事が良かったなと思います。いやね、げんじぶは可能性の塊ですよ?なんたって10代の男の子なんだから。これからどんどん伸びると思うし、5年後、10年後にこの曲を成長した彼らがやってくれたら号泣する自信がある。まずは次の配信でこの曲やってくれるのかな…?その時にどんな景色を見せてくれるか純粋に楽しみです。もしかしたら振付ついてみたらバチバチに良いかもだしね。速攻手の平返すかもしれん笑
考えてみると最初の柘榴で大人になったげんじぶを、最後の曲でまだまだ若いげんじぶを感じられるのって物凄く贅沢な事だなぁ…。これだからげんじぶのファンやめられんのよ…
さて、歌詞は恋人との別れを歌った曲ですね。そしてこの流れがボーナストラックに続いていく…と。天才か???????
11.ラベンダー[仮想げんじぶ空間Piano ver.](初回盤のみボーナストラックとして収録)
仮想げんじぶ空間で披露されてファンを驚かせた楽曲がボーナストラックとして収録。その時のMVもBlu-rayに収録されて本当に嬉しい…ありがとうございます。
さて、ここからはアレンジというよりは『ラベンダー』という曲自体について主に話していきます。
この曲は1stシングルのTYPE-Cにカップリングとして収録されています。メンバーの中でもかなり人気が高いイメージがあるし(NYLONでは雅哉くんと潤くんがシェアしたい曲に挙げています)、ファンにもかなり愛されてるなと思います。私は正直はじめのうちはあまり好きじゃなかったのですが、よく聴いてみるとすごく良い…。聴けば聴くほど、知れば知るほど好きになるスルメ曲だなと思います。かつての私みたいにまだこの曲の魅力を知らない人が、今回のアレンジを聴いたりすることで目覚めてくれたら嬉しいなぁ。
さて、ラベンダーといえば代表的なハーブの一種で、その香りは様々な形で人々に愛されています(余談ですがDISH//がルームスプレーを作った際には矢部昌暉くんがラベンダーの香りを選んでいます。他のメンバーからは不評でした)。歌詞に「紫の花」とあるように、お花も可愛くて観賞用(芳香用)として重宝しますね。
「香り」って記憶に深く刻まれるというか、ふとした瞬間に嗅いだ香りから何かの記憶がよみがえるみたいな事って多いと思うんです。ほら、最近はドルチェ&ガッバーナの香水の香りを嗅いで元カノとの思い出を思い出す曲とか流行ってるし…。
香水 / 瑛人 (Official Music Video) - YouTube
と、話が逸れる気配がしましたが、個人的には「何の香りか」って大切なポイントの気がします。ドルガバ(じゃなくてブルガリでもディオールでも何でもいいんですけど)の香水は「お洒落して彼に会う時に纏う香り」じゃないですか。でもラベンダーは違う。お洒落のためというよりかはリラックス効果などを求めているもの、いわば「自分のために使う生活の一部としての香り」です。歌詞に「ベッドの隣」や「君の忘れもの」というフレーズがあったり、MVで部屋の中のアイテムが徐々に姿を消していく演出があったりしたことから、この2人も同棲(もしくは半同棲)していたのでしょう。「彼女の香り」が深く生活に染み付いてしまった「僕」、絶対しんどいよなぁ…と思わずにはいられません(どうやら「僕」はこれからもこの部屋に住むようだし)。「♪枯れてもまだ甘く匂う紫の花」っていうフレーズが示しているのは二人の恋が終わって(枯れて)も心には想いが残る(甘く匂う)って事だと思うんですよね…その想いは必ずしも恋愛感情って訳でも無いと思うけど…。あと、さっき余談として書いたんですけどどうやらラベンダーの香りって男受け悪いっぽいので余計に…彼女のおかげで好きになった香りだったのかなとか考えてみたり。
元のバージョンはポップな曲調だったのでまだ切ない歌詞が中和されてたんですけど(そのミスマッチ感がまた良い)、今回のピアノアレンジは切なさが前面に押し出されてるなという印象です。聴き比べるとそれぞれで違った雰囲気の切なさを味わえると思います。また、今回のアレンジ版はオリジナル版から(だいたい)1年くらい経ってからレコーディングされています。彼らの歌唱力の成長にも注目して聴いてみたいですね。
と、いう事で、これにて全曲終了!!!!
かなり長いし話があっちこっちするので読みづらかったと思います。ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました…!
こういう曲の解釈とか背景の考察って考えれば考えるほど色々出てくるし、特にげんじぶはモチーフがお洒落なので考えがいがありました…。読み返してみるとところどころヤバい熱量で語ってる部分があるな💦これを読んでいただいた方に何か1つでも新しい視点を提供できていれば幸いです。
来月はDISH//のアルバム「X」もリリースされるので、またその感想記事も書きたいな。
げんじぶについて語るのはこのブログでは今回が初めてだったのですが、めちゃくちゃ楽しかったのでまた近いうちにげんじぶ関連の記事も書きたいです~!
2021年も話したい事だらけですね。
よろしければまた、お付き合いください!