えびねこ日記

EBiDANのおたくが好き勝手に喋るブログです

X 感想メモ

こんにちは。ねこです。

DISH//の4thAL、『X』が発売されましたね!3rdAL『Junkfood Junction』からは2年弱、前回の円盤(mini AL『CIRCLE』)からは1年…こう考えるとなかなかリリースのスパンが短いですね。しかもここ1年の彼らは(正直ずっと見てきた我々も消化できないようなペースで)地上波の「4人での」露出が増え、ファンも(おそらく)かなり増え、YouTubeの動画はぐんぐん伸び…本当に飛躍の年でしたからね。そんな絶好調の中でのアルバムなんてさ、そりゃあ良いよね?発売前どころかろくに情報も解禁されてない時からガンガンに期待値は上がっていたのですが、どんどん新情報が出るたびにその期待が上乗せされていって本当にこの2カ月は楽しかったなぁと…。

と、いう事で私なりにアルバムを聴いての感想を綴っていこうと思います!前回のげんじぶアルバム考察(?)が楽しすぎたので今回も文量多めになってるかもです…よろしければお付き合いください。

 

 

0.X

『X(クロス)』というタイトル、色々な意味が込められていてすごく良いなと思います。そもそも解禁日(でもありDISH//の結成記念日)がXmasだったし、Xはローマ数字で10を表すから10年目を迎えたって意味でもぴったりだし、「何者にもなれるDISH//」をX(エックス)と捉えたりもできるのかなって。そして、前回のCIRCLEで「DISH//の輪が広がる」みたいな言葉があった(気がする。要出典)けど、そこから今度は交わっていくっていう流れも感じられますよね。コラボ曲が多いのもクロス感(:とは)が存分に出ているし、そういえばDISH、すなわちお食事に(テーブル)クロスがあると一気に食卓が華やかになる訳で。…天才?????他にもまだ私が気付けてない意味があるのかな?あったらぜひ教えてください。

 

01.ルーザー

1曲目っていうめちゃくちゃ大切なポジションが彼ら自身で作った曲って控えめに言って凄すぎません…?とても凄いと思う。

そして曲の内容もヤバイ。これだけ猫で売れて乗りに乗ってるバンドがアルバムの1曲めから「僕は正真正銘ルーザーなんだ」って歌うってことある???この詞書いたのあの北村匠海ですよね?次から次へと映画にドラマに引っ張りだこの北村匠海さんが書いてるんですよね????と思わず言いたくなってしまいます。でもこれまでDISH//が歩んできた道の事を思うとこの歌詞はめちゃくちゃしっくり来るし、猫をきっかけにたくさんの人に認知されたこのタイミングから彼らの本当の闘いが始まるのかな…と思いました。

あと、メロディーも今までにあまり聴いたことなかったタイプのダークで気だるげな雰囲気ですね。なのにその奥に確かにギラギラした熱が感じられて本当にゾクゾクします。大人になったな…!(何様????)

 あとMVも最高ですね…。

youtu.be

演奏シーンだいすきマン兼カッチリした衣装のバンドマンだいすきマンの私、大満足です。サムネにもなってるようにメンバーの肩・鎖骨が露出してるシーンが多かったですが、なんかいい意味でドキドキしないというか「イケメンの肩!!!」ってよりは「表現のために剝き出しにしました」的な空気を感じて好感が持てました。伝わるかしら…?

 

02.QQ

だからさ!!!曲順!!!!あまりにセオリーから外れてて本当に度肝抜かれます。いやもしかしたら私が勉強不足なだけかもだけど、普通はこういうお洒落でトリッキーな曲は2曲めじゃないと思うの…これは6曲め(偏見)…2曲めは普通もっとド正面キャッチーみたいなのだと思うの…1曲めといいこれといい今回はなんなの?喧嘩売ってる???いいぞもっとやれ。

…荒ぶってすみませんでした。と、いう訳で2曲めは橘柊生ディレクションのNulbarichコラボ曲ですね。橘さん、よく色々な媒体でおすすめ曲紹介してくれてるけどかなりの高確率でツボに来る人間なので今回のもめちゃくちゃ楽しみにしてた…期待通りの心地良いオシャレミュージックでした…(言い方がダサすぎ)。ぼんやりしてたらいつのまにか夜が更けてた時とか、晩ごはん作りとかから逃避したい夕方に聴きたい曲だなと思いました。夜のドライブのお供にも良いかも。この曲聴いてるとなんかそういう景色がたくさん浮かんできました。他の人にはどんな景色が見えるのかな。良ければ教えてください。

あと、歌詞も柊生さんが書いてますね。彼の歌詞の力の抜け方が本当に好きです。ちょっとした言葉遣いや記号の使い方が上手いのかなぁ。

 

03.ニューノーマル

振り幅!!!!!本当にジェットコースターみたいな曲順だね???なんかアルバムというよりはライブのセトリ感がある気がします。ちょっとトリッキーな始まり方でみんながドキドキしてる中で3曲めにこれがぶち込まれて一気に雰囲気がガラッと変わるというか。比較的王道の気がするけど実は今までのDISH//に無かったメロディー・サウンドですよね。はるやまのCMで初めて聴いたときはあまりにCMとの相性が良すぎて腰を抜かしました。

さて、この曲は矢部昌暉ディレクション緑黄色社会コラボ曲ですね。DISH//のインタビューとか読んでるとしばしば「昌暉ってDISH//の中で(良い意味で)ちょっと異質な存在だよな」って感じさせられる時があるし本人たちもそんなようなニュアンスの事を言ってるけど、今回のこの曲を聴いて改めてそれを感じました。ポップな部分とか等身大の部分とか、そういうキラキラした所を一番大切にしてるのは彼かなぁって。いつまでもそのままでいてね、大好きです(語彙力が無さ過ぎて言いたい事の10%も書けてない)。

そういえば話は変わるのですが私、自称邦ロック好きのくせにりょくしゃかの音楽には今までノータッチだったんですよね。これを機に聴こうと思うのでどなたかぜひおすすめの曲教えてください。

 

04.猫~THE FIRST TAKE ver.~

ここで登場…!言わずと知れた2020年屈指のヒット曲ですね。このブログ読んでる時点でそんな事は無いと思うのですが、もし、もしまだTHE FIRST TAKEの元動画を見た事ない方がいたらすぐ見てください。

youtu.be

この動画が公開されてからもうじき1年ですが、あの(といっても今よりは知名度低いコンテンツだったけど)FIRST TAKEに匠海が出るとわかった時の衝撃も更にそこで猫を歌うと知った時の感動もプレミア公開のカウントダウンを見つめている時の高揚感も全部覚えています…まさかこんなことになるとは…。私事ですが、数曲ある私がDISH//を好きになったきっかけの曲の中で猫が一番決定的だったので、今回こういう形でこの曲をきっかけにたくさんの人がDISH//と出会ったっていう事実が本当に嬉しいんです。

それから、同じ曲のはずなのにオリジナル版とは歌い方が変わってるのも良いですよね。友人が2つの猫に「僕」の中の時間の経過を感じるっていう事を言ってたのが印象的です(詳しくは私の固ツイを見てくれ)。同じ歌詞なのにアンサーソングのようにも聞こえるなぁ。

 

05.あたりまえ

ドラマ『猫』の劇中歌ですね。初出シーンでは歌詞がなく「ラララ」だったんですけど、メロディーがすごく心地よくて、歌っている前田旺志郎くんの声とも合っていていたく感動しました。良い曲作ったなぁとか考えてたらエンドロールで「劇中歌:北村匠海」って出てきた時の衝撃よ笑。

すごくストレートでどこか切ない歌詞、すごくドラマの雰囲気に合っていて大好きです。歌詞カードでは猫とこの曲の歌詞がちょうど同じ見開きに収まっているので、そこを見比べるのも楽しい。延々と解釈というか妄想できそうなのですがキリがないというか上手くまとめられないので割愛!ぜひ各自でやってみてください(投げ)

それにしてもこの曲、匠海さんのイケボでこんなに何回も「愛してる」って言われて毎回ドキドキが止まらんのですがみんなそうよね…?私だけじゃないよね…?

 

06.Seagull

さっきも言ったけどマジでこういうセトリのライブあるよね…?中盤のしっとりゾーンから突然こういう曲が入ってきて「あぁ、ここから畳みかけの後半戦が始まる…!」ってドキドキする感じ。

さて、この曲はDISH//には欠かせない存在の新井弘毅さんが作詞作曲ですね。うーんこの安定感。いや、いつもこういう曲調とか言っちゃ駄目よ。こんなんなんぼあってもいいですからね。早くトゥルトゥトゥルトゥとかcure cure cureとかライブでみんなで叫びたいね!!!

あと、この曲何気に歌詞が良い。というかこれは個人的にライブで聴いたら涙腺崩壊しそう曲第1位です。ライブでみんなと盛り上がれていた日常が去年はいつの間にか奪われてしまっていたけど、そういう今となっては尊い景色がこの曲を聴いていると浮かんできます。はよ!ライブに!いきたい!!!!(結局のところ終着点はそこ)

 

07.rock'n'roller

格好良いなぁ~~。こんなゴリゴリのサウンドの曲を彼らが作ったんでしょ…すげぇなぁ…。既存曲でいうとNewフェイス系列ですよね、これもライブ映えしそうだなぁ。ヘドバンが似合うバンドへの道を着実に歩んでくれていて邦ロおたくとしては嬉しい限りです。あ、ヘドバンといえば前に行ったDISH//のライブでヘドバンが甘すぎてカルチャーショックを受けた民なんですけど、ヘドバンはがっつりやった方が楽しいですよ。髪の崩れなんて気にしちゃ駄目です。

ルーザーといいこの曲といい、私たちが思っているよりもDISH//のメンバーは「ロックバンド」になろうとしているのかなぁ…?と思いました。ロックの基本は反骨精神と世界平和だと思っているんですけど、前者の空気をびしびし感じる(後者は泉さんの口癖やね笑)。このアルバムで示している通り「何者にもなれる、どんな色にも染まれる」ことはとても良いし、そういう意味でのDISH//の力は今までもたくさん見せてもらってきたけど、その中でも本人たちの軸がこういう曲から垣間見えるのはそれはそれで素敵だと思います。まとまらねぇ!

 

08.NOT FLUNKY

個人的にDISH//の曲の中でも5本の指に入るレベルで好きな曲。っていうかこの曲は本格的にスラッシャーになってから初めて解禁に立ち会ったから思い入れが凄いんですよね。曲の一部が解禁された時にめっちゃワクワクしたのも、配信開始日の深夜に興奮しながら友人とLINEのやりとりしたのも、コニファーでみんなで踊ってペンラとかモニターがギラギラしてる景色も、この曲を聴くたびにブワー!!って蘇るんです。みんなもそうでしょ?

 あとMVも可愛いですよね。

youtu.be

フルはなぜかWeiboでしか見れないっていう謎仕様でしたが、初回盤Bに収録されたんですよね…?マジでこの映像のためだけにB欲しいのよ!まだ買えてないのだけど!!!

 

09.君の家しか知らない街で

そろそろこのジェットコースター曲順でも驚かなくなったよ…って感じですね、また180度変わるようなしっとりした曲が来ました。

コラボアーティスト発表前の匂わせでクジラの絵文字が出てきたとき、「クジラに関係あるアーティストなんてくじらさんくらいしか浮かばんけどそんな訳なくない…?ジャンル違いすぎない…?」って思ってたらそのまさかでした。凄、!?!!!?いや別に私もそんなに詳しい訳ではなくyamaさんの『春を告げる』が好きでそれがきっかけで他の曲も聴いてみた…ってくらいだったのですが。

https://youtu.be/DC6JppqHkaM

想像していたよりもメロディー・サウンド・歌詞どれをとっても匠海の声との相性が良くて驚きました。特に歌詞、句読点が多用されているのが特徴的ですよね。だから、詞というよりは物語というか台詞?って感じがあって、やっぱり俳優・北村匠海との親和性が高いのかなと思いました。うーんさすがの匠海ディレクション曲…自分の武器をしっかり理解しとる…。

 

10.僕らが強く。

ここでこの曲…!個人的にこの09→10の流れとても好きです。言葉が染み入ってくるというか。この曲は2020年にスラッシャーの心を猫と共に支えてくれた1曲だと思っています。DISH//の「心」はたとえ会えなくてもいつでも私たちに寄り添ってくれていると感じられる気がするんですよね。

…とか偉そうに色々言ってますが、皆様も今までの文章で薄々感づいてたかもしれませんけど私はパッと映える明るい曲の方が好みなんです。だから、正直初見ですぐ大好きになれたかと言われるとそうじゃない気がするのですが…(おい)。ただその時から「これは時間が経てば経つほど旨味が出る曲だな」って感じていて、リリースから半年ちょっと経った今、徐々にこの曲の良さを自分の中で消化し始められている気がしています。だから、これからも自分の中でこの曲は大切に聴いていきたいし、その中で段々と印象が変わっていく過程を楽しんでいきたいなと思います。

MVは真っ白で余計なものがない感じが良いですよね。

youtu.be

現代、特にコロナ禍の今は何か虚構に縋らないとやっていけない部分があると思うのですが、そんな中でまっさらな表現でメッセージを伝えてくれた事ってとても凄いなと感じます。あと純粋にみんなビジュ良…!(隠し切れないオタク魂)

 

11.未完成なドラマ

これも終盤に来るのが少し以外な曲調…ただ、「未完成なドラマでいいんだ」っていうメッセージを考えるとこの場所がしっくり来るのかなと思いました。

さて、これはコラボ曲4曲め、泉大智ディレクションのGLIM SPANKY提供曲ですね。これも意外な取り合わせだった!グリムは音楽も好きだし同郷なので個人的に贔屓にしているのですが、くじらさんとは別の意味でDISH//とは別世界って感じだと思っていたので驚きです。グリムは今までも他のアーティストさんに楽曲提供をしているのですが、男性アーティストには無かったんじゃないかな…?(私が知らないだけならごめんなさい!)グリムの世界を男性の声で聴くのってとても新鮮で面白かったです(完全にグリムファンの見解になってる)。

…駄目だ、言いたい事がありすぎて逆に書くことが無い。とにかく「こういう曲松尾レミ歌ってたよな???」って感じのゴリゴリのグリムなのでこれが気に入った人は全員GLIM SPANKY聴いてくれ!あと個人的にこれは5年後には別の曲になってるんじゃないかなと思います。匠海さんが色んな曲歌って色んな経験積むたびに年代物のウイスキーみたいにどんどん旨味出るよ(ウイスキー飲んだことないけども)。これはどの曲でもいえるとは思うけど、特に変化が顕著に出そうな気がします。まさに未完成(これが言いたかっただけ)

 

12.バースデー

爽やかソングがこのアルバムの最終曲。今までのDISH//のアルバムを振り返ると1st、2ndは『夢旅』『サクラボシ』としっとり系の〆で3rdは『GET Ur BODY』でパーッと!って感じだったんですけどまた違う雰囲気ですよね。どっちかというと『JUMPer』や『This Wonderful World』に通じる感じの1曲目感まである。でも私はこの終わり方好きですね~。さっきの曲とも関連してますが「俺たちの冒険はまだ始まったばかりだ—!」的な(それは打ち切り漫画のラストでは)。

もうDISH//は10年目だし、猫はめちゃくちゃヒットしたし、こんな最高なアルバム作っちゃったし、それでもまだまだ彼らの道は続いていく。いや、彼らと私たちの道ですね笑。そんな予感というか確信をもらえました。ハマスタ行こうね…!いやもちろんその先も一緒に走り続けるつもりだけど!

youtu.be

…曲の感想というよか総括みたいになってしまった。まいっか。

 

 

 

と、いう訳で全12曲の感想でした!思ったより長くならなくてよかった~(げんじぶアルバムの時に1万字の前科有)!ここまで読んでいただきありがとうございました!こうやって1曲1曲と向き合いながら感想をまとめると色々な発見があって楽しかったです。あと、DVDとかブックレットとかについては買った人のお楽しみだからここでは触れませんが、私としてはこんなに素敵なアルバムなんだからぜひ隅々まで楽しんで欲しいというか完全生産限定版買ってくれという気持ちです(まだ買えるのかは知らんけど)。

春ツの開催も決まり、またDISH//やスラッシャーの皆さんとわいわいできる季節がやってくることが本当に嬉しくてたまりません。2021年は去年のぶんまで素敵な1年になるといいな。きっと彼らと一緒なら実現できると思います。

DISH//DISH//が大好きだー!!!(結局これに尽きるのよ!)